こんにちは。ハヤゾーPCサポートの山中です。
普段テレビをまったく見ないのですが、昨日の日本オープンゴルフ選手権の最終日の中継はずっと見てしまいました。松山英樹のプレーは別次元の強さでしたね。最終組一緒にまわってた池田勇太も粘り強いゴルフで見ごたえ十分でした。国内ツアーでも、あのようなプレーが見れたら、女子に負けず男子プロも盛り上がるでしょう。ますますゴルフが好きになりました!
Windows failed to start.~というメッセージが出て起動できない
さて、先日Windows7が起動できないというトラブルで修理の見積もりしてほしいというご依頼をいただきました。Windows Boot Managerに下記のメッセージが表示されています。
Windows failed to start. A recent hardware or software change might be the cause. To fix the problem:
- Insert your Windows installation disc and restart your computer.
- Choose your language settings, and then click “Next”.
- click “Repair your computer.”
If you do not have this disc, contact your system administrator or computer manufacturer for assistance.
File: /Boor/BCD
Status: 0xc000000d
Info: The Windows Boot Configuration Data file is missing required information.
簡単に訳すと、Windowsの起動に失敗しました。最近行ったハードもしくはソフトの変更が原因だと思うので、つぎのことを試してください。まずWindowsのインストールディスクを入れて、自分の言語を選択したら、コンピューターの修復(スタートアップ修復)をクリックしてみてください。もしディスクを持っていなかったら、システム管理者かメーカーのサポートに連絡してください。ということです。またInfoに起動するためのファイルが見つかりませんと書いてあります。
起動できないトラブルの場合、まずハードディスクの故障を疑います。パソコンは富士通のFMV-DESKPOWER F/E70T(型名FMVFE70TB)というパソコンで7年前のモデルになります。起動時にF2キーを押してBIOSを確認するとハードディスクは認識されていましたが、ハードディスクのアクセスランプの点灯ないし点滅が確認できなかったので、使用年数も考えると、もしかしたらハードディスクの故障かもしれないとお客様にお伝えし、ハードディスクの交換リカバリ修理をおすすめしました。金額もご了承いただき、お預かり修理させていただくことになりました。
ハードディスクに不具合なし
夕方にお預かりしたので、交換用のハードディスクを夜注文しても明日の発注扱いになりますし、その前に詳しく調べてみることにしました。このモデルには「トラブル解決ナビ」という機能がついており、起動時にF12を連打し、Boot Menuからトラブル解決ナビを選択します。
https://www.fmworld.net/cs/azbyclub/qanavi/jsp/qacontents.jsp?PID=7508-4294
キーボード入力方式を選択してくださいと出るので、ここはそのままか日本語を選んで次へいきます。「Windowsの起動に伴う問題の修復用の回復ツールを使用します。」と出てくるのですが、今回ここに選択できるOSが表示されていません。やむなく復元のほうを選び進んでみるものの、復元もできず、スタートアップ修復と、トラブル解決ナビの2つのメニューの画面まできました。
ダメもとでスタートアップ修復を試みるものの、やはりダメ。Windows failed to start.のエラーの場合、メモリの不具合が原因だったという記事もあったので、ハードウェアのチェックをしようとトラブル解決ナビの富士通ハードウェア診断ツールでメモリとハードディスクをチェックしました。1時間放置して結果を見るとまったく不具合が見つかりませんでした。
あれ?おかしいなと思って、ハードディスクのアクセスランプ見たらちゃんと点滅していました。そうです。お客様のお宅のところでは、まったく違うランプを見ていたのでした...。ハードディスクの故障だと思い込んでたせいですね、きっと。いい勉強になりました。
Bootフラグを疑う
ハードディスクの故障でないのなら、もしかしたら、OSがないパーテーション(ハードディスク内の区分けされた領域)から起動がかかっているのではないかと疑いました。このお預かりしたパソコンはDVDドライブが壊れていたので、翌日ジョーシンで外付けのDVDドライブを買ってきて、Ultimate Boot CDで起動し、Part Magicを立ち上げ確認しました。これらの作業は、過去記事でもご紹介させていただいています。
http://www.hayazo.com/blog/2016/07/16/windows7%e3%81%aesp1%e3%81%ae%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%82%b9%e3%83%88%e3%83%bc%e3%83%ab%e3%81%8c%e3%81%a7%e3%81%8d%e3%81%aa%e3%81%84%ef%bc%88e_unexpected-0x8000ffff%e3%81%a8%e3%81%84%e3%81%86%e8%87%b4/
Bootフラグ変更後、2回のスタートアップ修復で起動できるようになった
やはり案の定、OSのあるパーテーションではなく、その前のパーテーションにBOOTのフラグが立っていました。BOOTのフラグを修正し、再起動すると今度はこのようなメッセージが出て起動できませんでした。
BOOTMGR is missing
Press Ctrl+Alt+Del to restart
要するに起動用のファイルがないと言っています。再度、Ultimate Boot CDから立ち上げ、ハードディスクの中身を確認すると、確かにOSが入っているパーテーションにはこの起動用のファイルが見当たりません。なので、この起動用のファイルを入れてあげることができれば、うまくいきそうです。それでいろいろ調べてみると、下記のページを見つけました。このページによると、ファイルをコピーして入れてあげてもいいけど、スタートアップ修復で直せるよとのことでした。
https://pctrouble.net/boot/bootmgr_is_missing.html
そこで、再度トラブル解決ナビからスタートアップ修復を試してみた結果、先ほど表示されていなかったOSが表示されるようになりました。修復をしたのちに再起動をしましたが、一回目はうまくいかず、再度スタートアップ修復を行い再起動すると、正常に立ち上がるようになりました。
強制終了後にトラブル発生
起動しないトラブルの場合、やはりハードディスクのトラブルが多いのですが、今回みたいに、見事復活してくれるととてもうれしいですし、サポートさせていただいた甲斐がありました。料金も見積もり金額よりも少なくてすみました。とはいえ、最初の診断ミスは痛かったです。大変勉強になりました。
修理後にお客様にお聞きしたところ、実は強制終了後に起動しなくなったとのことでした。ですので、今回のトラブルの原因は、強制終了のタイミングで起動用のファイルが壊れたのだと想定されます。しかし、BOOTフラグまで変わるとは考えにくいところですが、無事直ったのでよしとしたいと思います。