こんにちはハヤゾーです。今回は起動が異常に遅いノートPCの事例です。
厳密に言えば、サインインしてデスクトップ表示までは、それなりに動いているのですが、すぐに黒画面表示にマウスポインタだけで、何もできないという症状です。
※写真のところどころで反射して私の姿が映っていますが、気にしないでくださいね。
2010年発売のノートPC
Win7時代のFMV BIBLOで、10年以上使用しているパソコン。一度HDDの交換をしてもらったことがあるそうです。
これだけ年数経っていると、買い替えをお勧めしているのですが、ご事情があって、このパソコンを使い続けたいとのことでしたので、何とかしたいと思います。
デスクトップが表示された後に、タスクマネージャーを確認すると、HDDの負荷が100%をずっと続いているので、一度SSDに換装をして改善されるかどうかやってみます。
SSDに換装します。クローン作業が順調に完了したが…
いつも通り、Samsung 870 EVOの500GBでクローン作業を行い、ファイルシステムエラーも無く完了。
換装して起動すると、一度chkdskが入りますが、無事起動します。
しかし症状は改善せず、再度黒画面がしばらく続きました。ただ、SSDに換装してあるので、4分ぐらいでデスクトップは表示されます。
いろいろと試してみる
まずは、sfc /scannowでシステムの修復をしてみます。破損したファイルが見つかり、修復されましたが、症状は改善しません。
最新の更新プログラムをアンインストールしてみますが、こちらもやはりだめでした。
ただ、セーフモードで起動すると、症状は発生しませんでした。
なので、スタートアップで起動しているプログラムが怪しいと思い、すべて無効にしてみましたが、改善されません。
次に別ユーザーを作って、確認してみます。
設定->アカウント->家族とその他のユーザーから追加しようとしましたが、マイクロソフトアカウントの表示でフリーズします。
仕方がないので、コマンドプロンプトからnet user ユーザー名 /addで追加し、そのユーザー名でサインインすると症状は無し。
原因はユーザーデータかプロファイルにありそうだということが分かってきました。
イベントビューアーで異常を発見
イベントビューアーでログを確認すると、システムには特に異常がなさそうだったのですが、Applicationで警告が連発されていました。
すべて「WebCacheV01.dat」というファイル(データベース)に関するものでした。
調べてみると、インターネットエクスプローラーに関するもので、肥大化すると異常に遅くなることがあるみたいです。
隠しファイルなので、エクスプローラーのメニューバーの表示から隠しファイルにチェックを入れ、
C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Local\Microsoft\Windows\WebCache\
を開きます。
そこに
WebCacheV01.dat
というファイルがあるので、削除します。
削除しても再度勝手に作成されるので大丈夫なのですが、IE使用時に保存してあったパスワードなどは消えるので、再度入力し直す必要があります。
そのまま削除できない場合は、スタートメニューを右クリックしてタスクマネージャーを開き、
バックグラウンドプロセスの中にある「Windowsタスクのホストプロセス」を選択し、タスクの終了をクリックします。
やはり犯人はWebCacheV01.datでした
削除し、再起動すると、黒画面の症状が無くなり正常に起動しました!
その後、sfc /scannowでシステムの修復を確認し、残っていたWindows updateを済ませて作業完了です。
無事直ってよかったです。
今回の作業費
今回の作業費は
- SSDクローン・換装作業 22000円
- システム修復作業費 6600円
合計 28,600円(税込)でした。
12月14日にお預かりして15日に作業完了したので、作業日数は2日になります。
今回参考にさせていただいたのはこちらのサイトです。
http://tanukitchen7.blog.fc2.com/blog-entry-38.html
どうもありがとうございました。