久しぶりのブログ投稿ですが、今年は忘備録も兼ねて、しっかり記録に残しておきたいと思います。
さて、今回は起動時にSMARTエラーが出るようになってしまったのだが、どのようにしたらよいかというご相談をいただきました。
とりあえず起動することはできるとのことですが、いずれにせよハードウェアの障害が発生しているので、HDD交換をしなければなりません。
一度状態を確認させていただくために、パソコンをお預かりしました。
お客様からお預かりしたのが土曜日。どうしても月曜日に使いたいとおっしゃっていたので、なるべく急いで作業しますとお伝えしました。
クローン作って入れ替えるだけなので、HDDさえもってくれれば、そんなに難しい作業ではありません。
今思えば、完全になめてました(笑)
クローンがうまくいかない!
【パソコン】VAIO SVF153B1GN
【OS】Windows10(8.1からのバージョンアップ)
確認したところ、SMARTエラー画面が出た後に、続行すると起動はします。ただ、HDDから異音がするので、早急な対応が必要だと考え、在庫にあったHDDにすぐにクローンコピーすることにしました。
DVDドライブから起動しようとするも、なぜかうまく反応せず、やむを得ず外付けDVDドライブから起動することにしました。
そのために、BIOS設定からBOOTモードをUEFIからLegacyにし、起動の優先順位をExternal Deviceを一番上にします。
クローンを作成したのち、HDDを交換し、BIOS設定を元に戻して起動したところ、起動できません。
おかしいなと思って、再度クローンを作り直してみても状態は変わりません。
0xc0000225または0xc000000eエラーがでる
ここでエラーコードに気がつけばよかったのですが、おそらくBOOTの問題だと思って、Windowsのシステムがインストールしてあるパーティションにbootフラグつけたりしたのですが、状況は変わりません。
ここで既に日曜日の夜になっています(笑)
ちょっと焦りながら、エラーコードに気が付き、「0xc0000225」と「0xc000000e」で検索してみました。
https://answers.microsoft.com/ja-jp/windows/forum/windows_10-performance-winpc/0x00000ewindows-10/4d3a461e-5884-4043-ad61-861fe87dd76c
これをやってみると
bootrec /Rebuildbcd
で「要求されたシステムデバイスが見つかりません」でうまくいかない。
http://pc.thejuraku.com/%E3%82%A8%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%890xc0000225%E3%81%AE%E8%A7%A3%E6%B1%BA%E7%AD%96%EF%BC%88windows-788-110%EF%BC%89/1320/
のとおりやってみてもうまくいかない。
あきらめてリカバリすることにしたけど...
もううまくいかないので、リカバリして再設定するかなと、VAIOのASSISTボタンからリカバリしようとするも、同じくエラーをはくのですが、最下部に「次のシステムから起動するにはF9を押してください」みたいなメッセージが出てきた(写真撮り忘れました)ので、進むとリカバリできました。
リカバリできたので、内臓のDVDドライブを調べてみると、認識はされているようですが、読み取りはされませんので、おそらく故障です。お客様に聞いたところ、DVDドライブは使ったことがないとおっしゃっていたので、DVDドライブの故障は気が付かれていなかったようです。
ここで気が付いたのですが、起動できたのであれば、この状態で、Windowsのパーティションだけコピーすればいいと思って、やってみましたが、起動するものの、自動修復がいつまでたっても終わらず、失敗しました。
あきらめきれずに
なので、「要求されたシステムデバイスが見つかりません」で検索しました。
https://freesoft.tvbok.com/tips/efi_installation/uefi_recovery_legacy_test.html
ずばりこれでした。
結論から言うと、Legacyモードでクローンを作ったら、UEFIモードで起動できないということなんです。
つまりUEFIモードで内臓DVDドライブからクローンソフトを起動し、クローンを作成できない限り、UEFIモードではリカバリするしかないということです。
Legacyモードで動かすしかない
上記の記事の中に参考サイトが記載されており、「UEFIのWindowsをBIOSモードで起動させる」というものがあり、もうこれしかないわ!と叫びました。その時、月曜日の午前11時(笑)
http://www.lifeboat.jp/blog2/?p=3183
たまたまクローン作成ソフトがLIFEBOATのコピーワークスだったので、そのまま参考になりました。
1.現在あるパーティションを全部削除
2.HDDをGPTモードからMBRモードに変換
3.Windowsのシステムがあるパーティションだけをコピー
4.コピーしたパーティションをアクティブ(このパーティションからBOOTする)にする
5.終わったら再起動する
6.上記画面がでたら、無事WindowsのパーティションからBOOTがかかった証拠。ただWindowsのブート領域がうまく読み込まれていないので、Windows10のシステム修復ディスクからスタートアップ修復を行う(上記サイトでは2回とありますが、今回は1回だけの修復で無事起動できました)
無事、午後0時30分に作業を終えることができました!
UEFIでは、Windowsがインストールされているパーティションの前にあるFAT32のパーティションから起動されているので、UEFIモード(GPTモード)のWindowsのパーティションをコピーし、そこから起動する場合は、ブート領域を設定する必要があります。つまり、スタートアップ修復でbootrec /Rebuildbcdを行っているのでしょう。
今回は、内臓DVDドライブから起動できなかった稀なケース
リカバリするのであれば、コピーさえしてしまって、そこのパーティションから起動すれば、リカバリのプログラムが実行されるので、リカバリ後UEFIモードになっていれば、BOOTモードは関係ありません。
しかしWindowsのパーティションをコピーするときに、BOOTモードが大きく関係するとは初めて知りました。とても勉強になりました。